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白だけではない!性病?精液、尿道の色でわかる健康診断チェック

白だけではない!性病?精液

尿道の色でわかる健康診断チェック

黄色い精液も

「精液は白い」と思われる方は多いですが、黄や緑、ピンク、茶色、オレンジ、黒といった色に変化することもあります。精液の色は、病気とも関連しているのでぜひチェックしてみましょう。

精液とは何か?

精液は、液体の「精漿(せいしょう)」と、細胞の「精子」から成ります。

精液のほとんどは、前立腺と精嚢の分泌液が混じり合った精漿。

精液のなかには、精子はたったの数%しか含まれていません。

精漿のうち、前立腺液は白っぽく、精嚢液は黄色っぽい色をしています。

射精直後には、これらが完全に混ざり切っていないため、黄色っぽく見えてしまうこともあります。問題ない場合が多いです。

不妊症の原因にも!黄色い精液!「膿精子症」とは?

精液が黄色に見えたら、問題になることもあります。

前立腺に細菌が感染すると、膿(白血球)が混じり、黄色く見えることもあります。この状態を、「膿精子症」と呼んでいます。

白血球は、精子の頭部にあるDNAにダメージを与え、DNA損傷を引き起こします。また、尾部(しっぽ)にもダメージを与えるため、運動率が低下します。このため、男性不妊症の原因となります。

※膿精子症は、抗生物質や前立腺の炎症を抑えるエキス製剤などで治療をすることが可能。しかし、原因が判らず、治療が困難なこともあります。

精液が赤い!「血精液症」

精液が赤い色になることを、「血精液症」と呼んでいます。血が混じっているため、精液が赤やピンク、茶色といった色になります。

しかし、ほとんどの場合は、問題ないことが多いです。

病院に行っても、経過観察だけで何も処置してもらえないことが多いです。

しかし、高齢者の場合、前立腺癌ということもあるので、50歳以上の男性で、精液に血が混じるようであれば、泌尿器科を受診することをおすすめします。

尿道から膿!性病のチェックも!(透明、白、黄色、緑)

尿道炎は、尿道からの膿が出る状態。排尿時に、痛みや違和感を伴います。

膿の色には、透明、白、黄、緑の4種類。

色の種類で、原因菌を推定できます。

■透明……クラミジア、マイコプラズマ・ウレアプラズマ、トリコモナス、ヘルペスウイルス、アデノウイルス、一般細菌(大腸菌など)
■白……クラミジア、淋菌、カンジダ、一般細菌(大腸菌など)
■黄……淋菌、一般細菌(大腸菌など)
■緑……淋菌

膿とは何か?

炎症を起こして化膿すると、膿が出てきます。黄白色、黄緑色の不透明な粘液です。主に白血球と血清からなり、壊れた組織や死んだ細菌なども含まれています。

尿道口から出る膿は、2種類。ひとつは、膿の色が濃く、どろっとしており、多量に出ているもの。もうひとつは膿の色が白っぽくて薄く、さらさらで量も少ないもの。

尿道口から膿!原因は?

尿道炎の多くは、性行為(セックス)。

■性行為から2~7日後……尿道口から濃い膿が多量にあり、強い排尿痛がある時は、淋菌による尿道炎(淋菌性尿道炎)の疑いがあります。

■性行為から1~3週後……尿道口からやや水っぽい薄い膿が少量あり、排尿痛が軽い時は、淋菌以外の病原菌(非淋菌性尿道炎)の疑いがあり、その約半数はクラミジアが原因です。

※尿道炎は、セックス(腟性交)のほか、オーラルセックス(フェラチオ、クンニリングス)でも起こることが少なくありません。パートナーの咽頭に、病原菌が潜んでいると考えられます。

精液が黄色、緑色!膿が原因

精液の色が、黄色や緑色になる場合は、「膿精子症」であることが多いです。精液に膿(白血球)が大量に混じっているためで、悪臭を伴うこともあります。

原因は次のことが考えられます。

性感染症(STD)

前立腺炎……クラミジアの感染など、性感染症が疑われます。排尿痛や排尿困難、陰部の不快感などの症状が見られることもあります。

抗菌薬(抗生物質)で治療できるので、受診しましょう。

精液が黄色い!肝臓に原因

肝臓の機能が低下すると、黄疸(おうだん)が出ることがあります。

黄疸は、体内にビリルビンが過剰に蓄積されると起こります。

ビリルビンは、肝臓が赤血球を分解するときに出てくる色素で、黄色がかった色をしています。

ビリルビンが体内に蓄積されると、皮膚や白目が黄色くなり、精液も黄色になります。

 黄疸の原因は以下のようなものがあります。

アルコール性肝疾患

胆石または腫瘍による胆管閉塞

薬物による中毒反応

その他、重大な病気

精液が黒い!重金属の影響も

血液の中に、高レベルの重金属(鉛、マンガン、ニッケル)が混じると、精液が黒い色になることもあります。

汚染された食品や水などによっても、精液が黒くなってしまうことが報告されています。

脊髄損傷で長期間射精できていない場合に、精液が黒くなることもあり、精嚢や前立腺内の古い出血が原因となっているようです。

精液の色が変わる原因

アルコールや薬物の摂取、尿の混入だけでなく、激しいセックスやオナニーなどでも精液の色が変わることもあります。

色だけではなく、ドロッとした、ゼリー状になるなどの状態にもなることがあります。

まとめ

精液の色で判る健康診断。不安なようであれば、ぜひ受診しましょう。

精液検査で詳細に知ることができます。